小学生の頃のKは野球に明け暮れており、まさに巨人・大鵬・玉子焼きが大好きという普通の少年であった。
中学生になるとアタックNo.1を目指しバレー部に所属したのだが、身長が伸びることも無く、背の低さからアタックの機会も与えられず、早くも挫折の季節を迎えるのであった。
そんな中、Kはギターに出会ったのだ。
初めてエレキギターに触れた時、ビビビと感電したような(あるいは本当に感電していたのか)感覚に襲われ、進むべき道はこれだと悟り、親に無理を言いエレキギターを手に入れたのだった。
これがKの人生を変える転機となったのだ。当時、音楽を聴く媒体はラジオで、おじさんや兄の影響で幼い頃から洋楽を聴いて育ったKは、すっかり気分はアメリカ人、ベンチャーズやビートルズを愛すマセガキとなっていくのでした。
日夜ギターの練習に明け暮れ、クラスメイトとバンドを結成。文化祭や街のお祭り(当然、学校には内緒)に出演し、すっかり調子こいておりました。
当然ながら、学校の成績は下がる一方、何とか滑り込みで大学生となったのでした。
次回に続く