2009年4月22日水曜日

南三条界隈かわら版 第2号④

 Kの生まれはオホーツク海に面した網走と言う街。網走は漁業と観光(網走監獄)で栄えた、静かで穏やかな街であった。
 小学生の頃のKは野球に明け暮れており、まさに巨人・大鵬・玉子焼きが大好きという普通の少年であった。
 中学生になるとアタックNo.1を目指しバレー部に所属したのだが、身長が伸びることも無く、背の低さからアタックの機会も与えられず、早くも挫折の季節を迎えるのであった。
 そんな中、Kはギターに出会ったのだ。
 初めてエレキギターに触れた時、ビビビと感電したような(あるいは本当に感電していたのか)感覚に襲われ、進むべき道はこれだと悟り、親に無理を言いエレキギターを手に入れたのだった。
 これがKの人生を変える転機となったのだ。当時、音楽を聴く媒体はラジオで、おじさんや兄の影響で幼い頃から洋楽を聴いて育ったKは、すっかり気分はアメリカ人、ベンチャーズやビートルズを愛すマセガキとなっていくのでした。
 日夜ギターの練習に明け暮れ、クラスメイトとバンドを結成。文化祭や街のお祭り(当然、学校には内緒)に出演し、すっかり調子こいておりました。
 当然ながら、学校の成績は下がる一方、何とか滑り込みで大学生となったのでした。
次回に続く