アッと言う間に大学生活も過ぎ去ってしまい、もう卒業しなければならない、今日この頃。
目立った就職活動もせず、遊び呆けていたKにとって『末は博士か大臣か』などは夢か幻でしかなく、いったいこの先、どないしょう?
“そうだ!札幌に行こう”(注:「京都に行こう」が流行っておりました)っと、神のお告げが有ったとか、無かったとか。
そんなことを思いながら日々を過ごしていた時に、高校時代のバンド仲間のNが、折しも東京に就職するという事でKの所にやって来ますと、こう切り出します。「実は、北大のバンド仲間がプロを目指したBluesBandを作りたいと言っており、オマエをギターに推薦したい。とりあえず寝床も用意してある」
「なっ、なっ、なんと、“神のお告げ”が本当に有るとは!」と、運命を感じたKは(本当は何も感じていない)、札幌行きを決心し、次回へと続く。