2009年9月1日火曜日

南三条界隈かわら版 第6号④

「ROCKなMOVIE古今東西・その3」
 人の生き方を変えてしまうくらいの力を持った“映画”。オイラにとっては69年に公開された「イージー・ライダー」が、それに当たります。
 この映画自体、当時それなりにヒットしましたので、人生を狂わせられた人も多少いらっしゃるのではないでしょうか。
 オイラが狂わせられた原因は、もちろんストーリーに在るのですが、それとは別に、全編を通じてロックミュージックがこんなに満載された映画が、他に無かった事も原因の一つです。
 中でもステッペン・ウルフの『ボーン・トゥ・ビー・ワイルド』は日本でも大流行。まるで、この映画の主題歌の様な扱われ方だったと記憶しています・・・って、このまま書き続けると「イージー・ライダー」の紹介だけで終ってしまいそうなので、この辺で今回の本題に。
 「イージー・ライダー」の公開から40年経ちましたが、バイカー映画を2本観ました。
 まず1本目は「団塊ボーイズ」(原題「WILD HOGS」しかし、もっと良い邦題は無かったんでしょうか)。監督はウォルト・ベッカー、主演はジョン・トラボルタ。
 邦題から解るように、60歳を過ぎた男どもがアメリカ大陸をバイクで縦断するロードムービーで、当然ながら、いろいろ危険な目に遭いながら旅が続いていくのです。
 全体的なムードは、ちょっとのどかな感じで、音楽は古めのR&Rが流れています。
 もう1本は「ヘルライド」。監督と主演はラリー・ビショップ、製作総指揮クエンティン・タランティーノ、助演にデビッド・キャラダイン。
 ストーリーは、殺された親の仇を追い求めるというヘヴィーなもので、劇中に流れる音楽もヘヴィーな感じでした。
 ここで話を「イージー・ライダー」に戻します。「イージー・ライダー」の2人の主役、ワイアット(キャプテン・アメリカ)役がピーター・フォンダ、ビリー役がデニス・ホッパーでした。
 「団塊ボーイズ」で、主人公達がヤクザなバイカーにやられそうな時、バイカー達のカリスマとして仲裁に現れるのが、ワイアット役のピーター・フォンダでした。
 一方「ヘルライド」には、主人公を助ける役でデニス・ホッパーが出ています。
 てなわけで今回紹介した2本の映画は「イージー・ライダー」を観ていなければ何にも面白くないかもしれないのですが、裏を返せば「イージー・ライダー」を観ていれば、パロディーやオマージュとしても楽しめるわけです。
 宜しければ、3本の映画を見比べてみるのはいかがでしょうか。