2009年4月24日金曜日

南三条界隈かわら版 第4号⑤

 ワタクシ、落語が大好物なんですが、当時の風俗を知らないってぇと、そのオモシロさも半減してしまう訳でございます。
 てな訳で今回は、江戸時代の貨幣について、書き殴ろうかと思っております。
 さて、当時は金・銀・銭の三貨が使われておりまして、単位もそれぞれに別のものを使い分けていたようでございますな。
 まず“金”の基本単位ってぇと、皆様お馴染みの『両』でございます。さらに一両は四分、一分が四朱となっておりました。
 一両小判に二分金、二朱金なんてぇのは、一度は耳にした事が有るんではないかと思います。
 “銀”の基本単位は『匁』、一千匁が一貫だったそうでございます。商いに使われるのは、もっぱら、この銀だったそうですな。
 “銭”の基本単位は『文』、一千文が一貫、落語世界の住人が日常的に使っておりますのは、大抵この銭でございます。
 最後にそれぞれの換算率、公定ではってぇと、金一両が、銀六十匁、銭四貫文だったそうでして、まぁ、算盤の苦手なワタクシなんかは、とても生きていけなかっただろうと、ツクヅク思う訳でございます。